メールサーバーの基本は分散であった

インターネットが発明された頃、いち早く開発されたサービスがメールです。皆さんもご存知の通りそのメールは以下のようなアドレスを使ってメッセージをやりとりします:

samurai@nihondanji-dayo.co.jp

@マークの後ろはサーバー名を表しています。すなわち、nihondanji-dayo.co.jp というサーバー内にあるsamuraiさんにメールを届けるという意味になります。

ここで重要なのは世界中のどこにあるかわからないサーバーを勝手に探してメッセージを届けてくれる、というところです。nihondanji-dayo.co.jp というサーバーが数分前に動き出したとしてもメールは届くのです。凄いです。

一方、インターネットが普及する前にもパソコン通信というサービスがありました。この仕組みではユーザーはパソコン通信事業者に登録することで、掲示板やメッセージのやり取りが可能となります。当然そういうサービスを提供している企業や個人は多数ありましたが、ここでやり取りできるメッセージは同じサービスに参加しているもの同士です。(Lineの会員になっていな私は、Lineからのメッセージは受け取れないのと事情は似ています。ちなみにLineもインターネットのサービスです。)

こう考えるとインターネットは勝手に設置したメールサーバーが勝手にメールサーバーの集まりに追加され、サーバーを誰が管理していようとも横断的に情報をやり取りできる点が凄いわけです。素晴らしいです。感動です。拍手者です。ブラボー!

ここには大きなメリットがあります。インターネットの初期、インターネットをやりたかったら自分で回線をひき、自分でメールサーバーを設置し、自分でメールアドレスを発行し・・・と誰もが自分の責任で自分の費用でメールのネットワーク拡大の一部を担っていました。(過去形に注意)結果として費用負担も分散され、インターネットが拡大していったのです。少数の業者にインフラ負担が集中しない、すなわち全体として拡大する可能性を秘めた仕組みです。

ところがLineを例に取るとこれはほとんどパソコン通信の世界です。GMail の場合もすべてのインフラを彼らが負担しているので、パソコン通信に近いものがあります。しかしインターネット、インターネットメールの基本的な哲学とは相反するのです。

一方私は原則に忠実に生きるがモットーなので、このブログも、メールも、データシェアも、その他数々の機能も小さなサーバーで動かしています。そのサーバーは私の管理下にあります。既に回線は自宅や会社にあるので(皆さんも同じでしょう)、小さなサーバーを置くだけでことは済みます。

そもそもインターネットの背景には数少ない企業の影響力を排除し、皆が参加してインフラを出しあい、平等な世界を作ろうという哲学があります。現在はその哲学に反した方向に進んでいます。

しかしこの歪な世界は必ず修正されると思っています。

続きを読む メールサーバーの基本は分散であった